長野県長野市内の寺院が宗派を超えて結集し、さまざまな活動を。善光寺で開催される「花まつり」など。

カテゴリー: 仏さまのおしえ

第10話「勇気と精進」

日米のプロ野球で通算4257安打を放ち、3563試合に出場したイチロー選手が現役を引退したのは、平成が最後となる年の春でした。安打数はギネス世界記録と認定され、出場試合数も最多とされています。 まさに「精進」のかたまりの…
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第9話「お経誕生の秘密-思い出すことの尊さ-」

♪い~つのことだか~ 思い出してごらん~♪ ♪あんなこと~  こんなこと~  あ~ったでしょう~♪ 今もなおどこかの幼稚園や保育園の卒園式で歌い継がれているのでしょうか、「思い出のアルバム」(作詞、増子 とし)という歌の…
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第8話「仏の微笑み~悲しさを慈しむ~」

みなさんは自分の笑顔に気付いたことがありますか。それはどんな時でしょう。四六時中、鏡を見ているわけではありませんから、自分がどんな時、どんな笑顔になるのか、気付くことはなかなかありません。 笑顔といえば赤ちゃんが分かりや…
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第7話「慈悲喜捨」のこころ

最近の日本スポーツ界は女性の活躍が目立っています。 記憶に新しいソチ五輪では、スノーボードの竹内智香さんが銀メダル、小野塚彩那さんが銅メダルを獲得しました。 また、浅田真央さんのフリープログラムの演技は世界中に感動を与え…
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第6話「絆」と「菩薩のこころ」

本年の桜の便りは存外に早く、本来遅い長野の春も、ここに来て一気にやってきたようです。桜が咲くと、いよいよ新たな出発の時のような、新鮮な気持ちがいたします。 桜は咲くもよし、散るもよしという希有な花です。特に散り際は「桜吹…
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第5話「悲しみを乗り越える」

 「痩せ蛙負けるな一茶是に有」などの俳句で知られる江戸時代後期の俳人、小林一茶は信州信濃の出身で、私たち信州の自慢の一つです。庶民的な作風の中に、小さな生き物に目を向けながら、か弱き者や陽の当たらない者に寄り添い味方する…
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第4話「世間虚仮、唯物是真」

「世間は虚仮なり。ただ仏のみこれ真なり」の語句は、和国(日本)の教主として我が国仏教会において長く敬慕される聖徳太子の「上宮聖徳法王帝説」に、記され語り継がれてきた言葉であります。 聖徳太子は622年2月22日、49才で…
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第3話「見守る心に宿るもの」

大都市東京の中心地、大手町。そのオフィス街にある人工の池から皇居のお堀へと引っ越しするカルガモ親子が話題となったのは、いったい、いつ頃からだったでしょうか。 大都市の道路を、はたして無事に渡り切れるのか。大勢の人々がそっ…
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第2話「木枠の遊びと琴の弦」

日本人形などを収めるガラスケース、その隅々でガラス板を組み立てている木枠が案外と緩く接着されていることをご存じでしょうか。 じつは、ある人形店のご主人から教えていただきました。 ご主人いわく、こうしたガラスケースは、木枠…
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第1話「いのちを羽含み合う」

「羽含む」という言葉をご存じでしょうか。 国語や古語辞書にも出ていない言葉ですが、鎌倉時代のとある仏教書で巡り逢いました。「はぐくむ」と読むようです。 親鳥がひな鳥をその羽で優しく包み込み、寒さや外敵から護り、慈しむ様子…
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