香雪作品紹介
大本山善光寺大本願蔵や、寺院・個人蔵など


「業魔と寂光」(ごうまとじゃっこう)昭和26年頃 大本山善光寺大本願蔵


業魔(ごうま)と寂光(じゃっこう)
舍衛城(しゃえいじょう)に高名なバラモンがいました。その弟子アヒンサ(俗名アングリマーラ(無害))は、体力強く才知があり、性質も素直で顔容よく、人々の愛するところでした。
ある日、師の妻がアヒンサに邪(よこしま)に恋慕し誘惑しますが、アヒンサはこれを断りました。夫人は辱(はずかし)められたと恨み、夫に辱めを受けたと訴えました。師はアヒンサに剣を渡し「明日より100人の人々を殺してその指を切り取り、鬘(かずら)(髪飾り)にすれば、お前の修行は完成する」と命じました。彼は悩んだ末、師の命令どおり人々を殺しその指を切り取りました。
アヒンサはいつしか指鬘外道と呼ばれるようになり、あと一人で修行が終るときに母親と出会いました。彼は母親をも殺そうとしますが、釈尊は静かに行く手に立ち、アヒンサに説法し改心させ、仏弟子としました。
狂乱の渦の中、血に滴(したた)る指鬘の円輪に身を寄せて立つアングリマーラのはるかに、腰の曲がった老母が現れ、一歩一歩、我が子とは知らず凶賊に近づきます。釈尊は指鬘外道の前に現れ、静かに慈悲と忍辱(にんにく)(侮辱(ぶじょく)や苦しみに耐え忍び、心を動かさないこと)の法を説きました。


※<読み方> 「阿(あ)婆(ば)廬(ろ)枳(き)抵(てい)濕(し)婆(ば)羅(ら)」



※<読み方> 「晨(あした)の海」




野生司香雪画伯の作品について 〜目次〜

野生司香雪画伯とは 〜目次〜

野生司 香雪(Nousu kousetsu)画伯展へぜひお出かけを
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2023年長野市仏教会主催のセレモニー予定
法妹の装身具や衣裳の展示や「法妹」の舞も


5月12日(金)14:00開場
北野カルチュラルセンター1階
大本山永平寺貫首南澤道人不老閣猊下 御親修
「釈迦牟尼仏慶讃法要」ならびに
「野生司香雪画伯五十回忌法要」
■記念講演「野生司香雪の生涯と仏伝壁画」
元徳島文理大学非常勤講師 溝渕茂樹氏

5月14日(日)11:00〜,13:30〜
北野カルチュラルセンター1階
■「法妹」藤間千勢津社中
令和5年、長野市仏教会創立81周年記念、そして、仏都花まつり第101回記念としてのイベント「野生司香雪画伯展」へぜひお出かけください。
※各催事には混雑緩和の為に定員がございます。事前予約は行わず当日受付になります。(2023年5月12,13,14日)