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4.世間虚仮、唯物是真

「世間は虚仮なり。ただ仏のみこれ真なり」の語句は、和国(日本)の教主として我が国仏教会において長く敬慕される聖徳太子の「上宮聖徳法王帝説」に、記され語り継がれてきた言葉であります。

聖徳太子は622年2月22日、49才で没せられましたが、毎年全国各地で命日には聖徳太子忌が営まれています。「世間は虚仮なるぞ。ただ仏のみ真にてまします」との聖徳太子の言葉は、私たちの生き方に大きな指針として語り継がれてまいりました。

各寺院での法話でよく聞かれるものに「損か得かは、凡夫のモノサシ。ウソかマコトかは、仏のモノサシ」というのがあります。聖徳太子と同じ趣旨の言葉であります。
まことに私たちの世間日常の基準(モノサシ)は、何が自らにとって損なのか得なのか、何に勝ったか負けたか、相手より自分が上なのか下なのか等ということに執着し、それに一喜一憂することで終始しております。それに対し仏さまの眼は、この世では何が本当に真実であり、何が一番大切なのかを判断の基準(モノサシ)として見ていかれるのだというのであります。

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 さて数年程前になりますが、全国的に流行し盛んに唱われた歌に「世界に一つだけの花」があり、大勢の人々に感動を与えました。そこでは「小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」と素晴しい歌詞がありました。
この世で生きるものは、いろいろと途惑い、悩み苦しみながら彷徨しています。そんな時にこそ、眼を外に向けるばかりではなく、自らに眼を転じて、自己の尊厳性に目覚め、着実な歩みをすべきであるというメッセージは、多数の人の心をしっかり掴んだのです。わたしたちは、多くの先人たちのメッセージをしっかりキャッチして確かな歩みを進めたいものです。             

正覚寺 若槻俊秀


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